記憶の鍵邸

「おかえりなさい♪」「おかえりなさいませ、お嬢様~」

クソデカelona(プロローグ)

今はもうハチャメチャに忘れ去られた宇宙が誕生する前とかそのレベルのクソ大昔
イルヴァの信じられないほどデカい地に十無量大数の超文明の残骸が埋もれまくり
レム・イドのありえないほどクソデカい傷跡が全然癒えぬまま迎えた十万一千紀、
最も多くを破壊しまくり激烈に生み出しまくったと語られる超時代
シエラ・テールの物語。
 
百億月の爆裂豪雨が降り終えた後
クッソ辺境の地カルーンのバカデカい大森林がそれはもう姿を変えた。
ちょっと想像できないほど奇妙奇天烈な光の濃霧に覆われた大森林は超スピードで根を広げまくり
全然天地がひっくり返っても人の絶対住めない生態を作り出した。
 
極東のとてつもなく広い大陸、ヴィンデールの超巨大森から始まったこの天変地異は
すぐにカルーンのクソデカ民の生きる広大な土地を奪い
超大量の巨人のような難民がノースティリスに猛烈に流れ込んだ。
 
メチャクチャ西方国の巨大な皇子は、この信じられない現象をレム・イドの大災厄であると説き
異形の超巨大森とそのクソデカ民の徹底的な根絶を唱えまくった。
 
ヴィンデールのクソデカ民エレアは、やがてクソデカくなった憎しみを避けるように
巨人の土地からすごい勢いで離れていったが、対立の溝はありえないほど全然うまらず
超極大掃討戦は、今にも始まろうとしていた。
 
 
 
まもなく超夜の明ける頃だった。(ほぼ朝)
ノースティリスに向かう大商船アルティメット・クイーン・セドナ
クソデカくてクソ多い貨物にドブネズミのようにまぎれ込み熟睡していたあなたは
突然、この世の終わりみたいなバカデカい悲鳴のような轟音に起こされた。
 
クソデカ超高級木材のハチャメチャな裂ける音、巨大船体をゆさぶる巨大波の超振動
デカすぎて先端が見えないほどの帆を食い千切る爆風の爆唸り
まるで地獄を統べる悪魔がもたらしたような信じられないほどの突風の中で
めちゃくちゃ年老いた水夫が全知全能の神を呪って呟いた。
 
エーテルのタイフーンだ」
 
…そして、船が二兆二億二万二千二百二十二度目のクソデカ悲鳴をあげた。
巨大波のクソ重壁が森羅万象を押しつぶしまくり、人々がマジで一瞬も祈る間もなく
アルティメット・クイーン・セドナは夜(ほぼ朝)の巨大海にのまれていった。